教育長時代に大洲の歴史副読本をつくりました。大洲の子どもたちに、自然、文化、歴史、あるいは食文化
などを知ってもらい、シビックプライドを育みたいと考えました。この思いは今も同じです。人口減少や空き家対策など、観光まちづくりの課題は多くありますが、最も望んでいることは、大洲の魅力を世界に発信すること
で足元にあるまちの良さに気付いてもらい、若者が誇りに思うまちにしていくことです。今、大洲のまちが多くの方に注目されていますが、もっと奥深く、自然、文化、人の素晴らしさを知っていただきたいと思っています。
　特に注目いただきたいのは肱川です。474本の支流を集めて大洲盆地から伊予灘へと注ぐ肱川は、様々な恵みをこの地にもたらしました。今後は、大洲城や臥龍山荘、城下町といった歴史的資源はもとより、肱川流域の自然や文化資源にも目を向け、観光まちづくりをさらに奥行きのある事業にしたいと考えています。