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歴史的資源を活用した観光まちづくりの理論を研究していくことと並行して、まちでは、空き家の清掃や簡単な維持修繕を行う取り組みがスタートしました。大洲のまちづくりは地域の若者たちのクリエイティブな活動から始まったのです。
➣YATSUGI( やつぎ)
➣城下のMACHIBITO(しろしたのマチビト)
➣Ozu Refeel PROJECT(オオズ リフィル プロジェクト)
YATSUGI( やつぎ)
発足・活動の経緯
2017年4月、地域の若者を中心に「YATSUGI( やつぎ)」が結成されました(同年9月NPO法人に認証)。管理や処分に困っている建物の所有者と話をするなかで分かったことは、所有者に歴史のある建物を残していきたいという想いはあるものの、維持管理が困難で、活用の仕方が分からないということ。また、仲介する組織がなく、どこに相談してよいか分からないという理由で除却を考えているということでした。 YATSUGIでは、清掃や空気の入替え、障子の張替えなどのすぐにできる簡単な修繕からはじめました。人の出入りや、少しでも使用することによって空き家の損傷の進行を遅らせることもできました。しかし、最終的に建物を活用する居住者や事業者につなげなくては、わずかな延命にしかなりません。そこで、問い合わせがあれば内覧の立ち合いをしたり、イベントなどで活用したりすることによって、情報発信をする活動も行われました。
城下のMACHIBITO(しろしたのマチビト)
発足・活動の経緯
YATSUGIの延長線上の試みとして、城下町の町家を活用した本格的なイベントも実施されました。それが「城下のMACHIBITO(しろしたのマチビト)」です。マチビトとは、まちのひとのこと。かつての城下町にはたくさんのマチビトがいて、町家を使って商売がなされていました。城下町の再生はかつてのように、マチビトが活躍する。つまり、町家を活用した事業者が活躍できる環境が必要だったのです。そして、それをイベントとして試験的に再現したのです。
コンセプトは、「100年前」の賑わいを再現する。100年前の1917年は大正6年。大洲の城下町は明治大正期の建物が多く残っています。ドレスコードも100年前に設定し、城下町はまるで当時のようによみがえりました。年に一度2日間、2017年・18年・19年と3年間行われました。3年目には、活用された町家は18棟、出店者は123ブースにものぼりました。
このイベントの成果は、地域住民や市民の皆さんが改めて城下町の歴史的資源の魅力を実感したこと、市外・県外のお客さんにも大洲の魅力を伝えられたこと、事業者の皆さんには事業と町家との相性に気が付いてもらえたこと、そして私たちにとっても城下町の歴史的資源のポテンシャルを再確認できたことでした。
Ozu Refeel PROJECT(オオズ リフィル プロジェクト)
発足・活動の経緯
いつも飲むペットボトルの飲料水。その一本の水が生まれ、消費されるまで、実はその何百倍もの水資源が消費されています。それと同時に多くのCO2も排出され、採水、ペットボトルの製造・加工、海外製品であれば、輸送エネルギーも膨大なものになります。サステナブルなまちづくりを目指す私たち大洲市として、水資源やCO2排出量に考慮した、近隣地域からの水資源の調達、大量のプラスチックやペットボトルを消費しない消費サイクルを考え、Ozu Refeel PROJECTとして活動をはじめることにしました。
この活動により、大洲市では愛媛県と高知県の県境一帯に広がる四国カルストの水「ぞっこん四国」を市内のウォーターステーションでご提供しています。また、大洲市肱南地区のカフェ等にマイボトルを持参すると、ドリンクを50円引きでご提供しています。