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12
04
2021

臥龍山荘「数寄の宴」を開催いたしました

臥龍山荘の高付加価値化に向けた調査事業

当法人では、文化庁「ウィズコロナに対応した文化資源の高付加価値化促進事業」採択事業として、臥龍山荘の高付加価値化に向けた調査事業を実施しております。
令和3年12月2日(木)に、臥龍山荘の施主である河内寅次郎が実現しようとした臥龍山荘でのもてなしを「数寄の宴」と称し、実証事業を実施しました。
また、モニターツアーとして13名のお客様をご招待し、舟から見た名勝の景色を眺める肱川遊覧、不老庵での呈茶を楽しんでいただきました。

 
 
 
 
宴席では、地域活用マスターのバリューマネジメント社の石井総料理長が、地域の旬の食材を用いた料理を開発し、モニターのお客様をもてなしました。
 
 
臥龍院「壱是(いっし)の間」では、シテ方の川口晃平氏、人間国宝の小鼓方大倉源次郎氏を招き、史上初めて演能を実施し、貴重な演舞を披露していただきました。
 
 
 

臥龍山荘は明治 30 年代に建築された数寄屋と呼ばれる茶の湯文化を取り入れた別荘です。2016 年には建物が国の重要文化財に指定され、今年、「臥龍山荘庭園」が国の名勝に指定されました。
明治期の貿易商で、施主の河内寅次郎(こうちとらじろう)は完成後まもなく亡くなり、施主により使用された記録はほとんどありません。そのため、当法人では識者などの協力を得て、臥龍山荘本来の使用方法を分析、検証していくこととしました。
これまで識者らによる専門家会議(座長:木村宗慎)を3回、地域内事業者や住民などから選定された地域活用マスター向けにワークショップを4回開催してきました。
調査事業の知見を観光への活用や文化体験などによりその価値を広く発信し、より多くの人に臥龍山荘の魅力を伝えたいと考えています。

なお、12 月 19 日開催のシンポジウムでは、アドバイザーとして参画する建築家の隈研吾氏などを招き、講演、パネルディスカッションなどを開催します。

【シンポジウムのお申し込みはこちらから】

当法人は、大洲城下町の文化遺産を観光まちづくりに活用する法人として 2018 年 7 月設立されました。その後、2021 年 3 月に観光地域づくり法人登録、今年 9 月には観光庁の重点支援DMOに選定されました。今後も地域文化財の魅力を世界へと発信していきたいと考えています。

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